交通事故による『高次脳機能障害』は弁護士法人心まで

「その他の高次脳機能障害情報」に関するQ&A

事故による高次脳機能障害の疑いがあるのですが、どうすれば良いでしょうか?

  • 文責:弁護士 上田佳孝
  • 最終更新日:2021年3月17日

1 高次脳機能障害の症状は様々

高次脳機能障害により、記憶障害、遂行機能障害、社会的行動障害など様々な症状が生じることがあります。

記憶力が悪くなりメモしないとすぐに忘れてしまう、物事に取り組もうとするが何から手をつけて良いか分からなくなった、家族や友人とのコミュニケーションが上手くとれなくなった、怒りやすくなった、など様々です。

このような症状の中には、日頃から身近にいる方でなければ把握できないこともあります。

脳を損傷した場合には、事故前との違いを適切に把握することが大切です。

2 高次脳機能障害の疑いがあるときには

⑴ まずは受診を

ア 早期の受診

事故から時間が経った後に、受診する場合には、事故による高次脳機能障害であることを証明することが困難になることがあるため、できる限り早く受診することをお勧めします。

イ 症状を伝える

先程述べたとおり、高次脳機能障害は、日頃から身近にいる方でなければ把握できないことも多いです。

事故前の被害者の状態を知らない医師が事故による被害者の変化に気づくことは困難であることが多いです。

そのため、日頃から身近にいる方が主治医に対して被害者の変化を適切に伝えることが大切です。

忙しい医師の現状からすると、被害者の変化を書面にして、主治医に渡した方が良い場合もあります。

ウ 早い段階で検査を受ける

事故から時間が経った後、脳損傷が発覚した場合、事故と脳損傷との間の因果関係の証明が困難になる場合があります。

そのため、できる限り早い段階でMRIやCTなどの検査を受けることが大切です。

また、事故直後には、明確な画像所見が出なかった場合でも、少し時間が経ってから画像所見が出ることもありますので、事故直後に明確な画像所見が出ていない場合であっても、再度、検査を受けた方が良い場合もあります。

⑵ 事故前と異なる点について証拠を残す

高次脳機能障害の症状は、その程度に応じて後遺障害等級が変わります。

高次脳機能障害の症状が争われる場合に備えて、症状などの証拠を残すことが大切です。

たとえば、事故前にはなかった被害者の言動を日記に記録しておくことなどが考えられます。

3 高次脳機能障害かもしれないと思ったら

高次脳機能障害は事故直後の段階で適切な対応ができるか否かによって、賠償金が大きく変わりうるものです。

交通事故による高次脳機能障害の可能性がある場合には、できる限り早い段階で交通事故に詳しい弁護士に相談することをお勧めします。

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高次脳機能障害案件を弁護士に依頼するメリット

  • 文責:弁護士 上田佳孝
  • 最終更新日:2022年1月18日

1 高次脳機能障害案件に慣れている弁護士は限られている

弁護士であれば、誰でも交通事故事件に慣れているというわけではありません。

中には、ほとんど交通事故案件に対応したことがない弁護士もいます。

そして、交通事故案件の中でも、高次脳機能障害案件についてはさらに専門性が高い分野であるため、交通事故案件に慣れている弁護士の中でも、その案件に慣れている弁護士は、限られているのです。

2 不慣れな弁護士に頼むと・・・

もし、高次脳機能障害案件にあまり慣れていない弁護士に任せてしまいますと、①適切な後遺障害等級が認定されない可能性があったり、②適切妥当な賠償金額を勝ち取ることができないといった看過できない不都合が生じることがあります。

高次脳機能障害の可能性がある交通事故を弁護士に相談、依頼しようと検討中の方は、解決実績などをご参考にしていただき、高次脳機能障害案件に強い弁護士事務所をお探しください。

3 弁護士に依頼するメリット

高次脳機能障害案件を弁護士に任せるメリットは、主に①適切な後遺障害等級を認定してもらえるようにサポートを受けられること、②適切妥当な賠償金額を勝ち取ってもらえることの2点が挙げられます。

⑴ 適切な後遺障害等級認定について

後遺障害申請の方法には、①相手方の任意保険会社に任せる事前認定と言われる方法と、②被害者自身(依頼を受けた弁護士も含む)が申請する被害者請求という2つの方法があります。

必ずしも常に②被害者請求で申請しなければ適切な等級認定がなされないというわけではないのですが、適切な等級をつけてもらうためには、証拠となる書類をきちんと用意するなど、あらかじめ準備をしておく必要がある場合がありますので、注意が必要です。

高次脳機能障害は、医師ですら見逃す可能性がある後遺障害ですので、被害者や、ご家族、周りの方の協力を得て、被害者の方が事故後と事故前でどこか変わったところがないかを、注意深く観察する必要があります。

どこか変わった部分があれば、それを医師や看護師などに伝えておかないと、見過ごされてしまい、最悪の場合、高次脳機能障害と評価されなかったり、本来認定されるべき等級よりも低い等級が認定されることにもなりかねません。

この点については、高次脳機能障害申請について実績のある弁護士事務所に任せることをおすすめします。

当法人は、後遺障害等級を認定する機関に長年所属して、実際に高次脳機能障害の等級認定に携わっていたスタッフが高次脳機能障害申請のサポートをいたしますので、準備万端での申請をすることができます。

⑵ 適切な賠償金額について

高次脳機能障害案件の賠償金については、多くの場合が高額(数千万円以上)となります。

裁判基準にも低い裁判基準から高い裁判基準まであるのですが、交渉に慣れていなかったり、示談交渉にそこまで時間をかけてくれないような弁護士事務所に頼んでしまうと、弁護士に頼んだにもかかわらず、低い金額での解決となってしまう可能性がありますので注意が必要です。

その点、当法人の弁護士は、高額の賠償金額を勝ち取ったことのある弁護士が複数所属しておりますので、ご安心ください。

なるべく高い賠償金額となるように最善を尽くしますので、事故に遭われて高次脳機能障害についてお困りの方は、当法人にご相談ください。